映画「RAILWAYS」

いちおう劇場のほうのT-JOY大泉のほうに向かうまでの流れっていうのは
大体前回の更新で書いたので映画の本編について触れていきたいと思います。
舞台は一畑電気鉄道の路線をメインにいろいろと描いていていたわけですが、
ここまで鉄道のシーンを多く用いてたのは正直なところ、予想外でした。
もちろんいい意味でですよ。
そういう意味では鉄道ファンにも、そうでない人にも
お勧めできる映画だと思います。
そして役者として見ていて気になったのは中井貴一さんもそうなんですが、
娘役を演じていた本仮屋ユイカさんの演技がすばらしかったですね。
っていうか所属事務所とか気になって確認したのですが、
スターダストの芸能3部所属メンバーの層の厚さに改めてびっくりですね。
上映中である「瞬-またたき-」のほうも主役級の2人の岡田将生北川景子
所属は芸能3部ですし、秋季クールのNHKの朝ドラヒロインの決まっている
瀧本美織などの俳優、そしてアイドル戦国時代といわれる中での
アイドルユニットのひとつでもあるももいろクローバーのほうも
メンバーとしては芸能3部の中の3B Juniorの選抜メンバーのユニットですから、
そういう意味ではスターダストの芸能3部メンバーって今、いろいろな意味で
アツいと思うので注目ですね。
ってなんか無駄にスターダストの話が長くなったな(^^ゞ
で、映画のほうに話を戻して・・・。
上映期間ということでネタバレも多少あるので隠します。
中井貴一演ずる肇の役に関しては最初のほうは会社員としての
立場を全うする企業戦士という意味でクールかつ冷酷な部分もあって
逆に勤務先が変わって人間的になれるのかということすら不安を
感じるくらいの役だったんですが、転職して運転士になってからの
役って言うのはいままでの役とは一変し、
仕事に対しての充実感や人間味あふれる対応などの温かみのある
雰囲気っていうのはさすがだと貫禄を感じさせられましたね。
この転職の背景には肇のやりたいことの運転士ということもさながら、
母親が倒れたなどの介護の問題とかもあったわけではあるけど、
それを病院以外のシーンで感じさせないつくりというのにはホントに
構成の巧妙さと世界観の描き方というのがうまくできているという印象でした。
そして娘の梓(本仮屋ユイカ)に関しては最初のほうの印象だと
いまどきの父親とはあまり接したがらないいまどきの子
っていう感じがあったのですが、母親(彼女から見ると祖母ですね)の
件を期に変わっていくさまがよく演じられていたと思いますね。
父親に対しての接し方もさながら、祖母に対する接し方など人間味が
あふれていて最初の頃とはかわったなと
いう印象を受けました。
その切り替えとかを見ていると彼女の演技には惹かれるものを感じましたね。
その他の脇を固めるメンバーに関しても個性的かつ、演じる役柄が
それぞれのポイントでいいアクセントになっていましたね。
そしてこれを書かないと自分らしくないというのもあるので
車両についても触れますけど京王5000系の車体と日比谷線の
営団3000系の下回りのものを組み合わせた2100系、元南海電鉄
ズームかーだった3000系、そして昭和初期から活躍している
自社発注車でもあるデハニ50形の3車種が主に登場。
ちなみにデハニ50形の制御方式はつり掛け駆動なので生まれて
このかた西武ユーザーの自分としては現在はワンマン化されてる
西武多摩湖線の萩山以南で走っていた351系の走行音を思い出しましたね。
また、特徴でもある自転車持込みなどの光景などもうまくシーンの中に
取り入れており、その辺はうまくやっているという印象は受けましたね。
全体を通してローカル風情のある感じと人間的な温かみの
あるよさが出ていたということで鉄道を扱った部分を
抜きとしても高評価ですね。